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Dr. Mori Without Borders JAPANESE Page

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HUMANSCIENCE

人間科学基礎論・臨床人間科学

<基礎理論>

  • 教育の基礎は「可塑性」であると思う。「人は変われる」からこそ教育が成り立つのである。これは司法矯正や、行動医学・臨床心理などの医学治療臨床と同じ原理に基づく。
  • 生まれつき疾病や障害を抱えた人は存在するが、生まれつき落ちこぼれや悪人は存在しない。さらに両者とも変化の可能性を充分に持っている。
  • 「可塑性」は単に変化の可能性ではなく、方向性を含む。現在の状態よりも、「より良くなりたい」と言う方向性を人間は内在する。悪人は自分だけの状態が「より良く」なろうとするが、善人は己を含むと含まないとに関わらず、他者を「より良く」したいと言う素朴な意図を持つ。人は場所・時間・他者との関係性において善にも悪にも成りうる。
  • 「可塑性」を加速化するのは「自由意志」である。「自由意志」による「主体的参加」が教育効果・治療効果を上げる。「動機づけ」が不可欠な所以である。
  • 「動機づけ」は正と負が存在するだけではなく、善と悪とが存在する。叱り続ければ行動は抑制(負)され、誉められれば積極的に行動(正)するかも知れない。しかし過剰な叱責は行動抑制どころか暴力行為を誘発する。負が正に転ずる事は「陰陽二元論」に詳しい。
  • 善の動機づけが青少年健全育成とすれば、悪の動機づけはサブリミナル催眠を応用した広告・宣伝・メディア情報操作の類である。 「悪の動機づけ理論」はアカデミック行動科学では取り扱われないが、存在しない事ではない事に注意してモニターし続ける必要がある。
  • また、遺伝か環境かの論議があるが、例えば「司法矯正」を例にとって考えるならば「自由意志」が存在するから責任を問えるのである。遺伝決定論・環境決定論では無罪放免となる。人間科学における生物学主義・社会学主義は排さなければならない。 しかし遺伝的影響・環境因子は考慮されるべきである。司法精神医学と家庭環境を基にした「情状酌量」の理論的基盤であろう。
  • 「自由意志」の存在は即ち「自己責任論」へと変化する。しかし自己責任論は集団力学の前には無力である。自由意志に基盤を置きつつも「集団力学」や「精神力動」を考慮する必要がある。日本における「いじめ加害者」も自己が被害者になる事をおそれて先制攻撃を始める場合がある。 理性的ワイマール共和国市民も集団催眠の前にファシズム賛同者と成り果てた。
  • 集団力学に左右される「自由意志」はまた社会的法的時間的拘束を受ける。「時代の制約」や「社会文化的規範」の中では自由意志が存分に発現されない場合がある。カースト制度など身分の違いによる交際の不自由さ等がこれに該当する。
  • 近代行動諸科学は否定するが、「心・身・霊」から成り立つ人間存在は霊的影響も大いに受ける。特定の場所で気分が悪くなったり、抑圧的気分が生じたり、種々の影響が発現する。
  • さらに近代行動諸科学は否定し続けてきたが、人間行動は「天体の運行の影響」を受ける。11年毎に起きる「ACTIVESUN」により太陽黒点が増加すると同時に統合失調症患者数が有意に増加し入院数が激増する事は統計的事実である。
  • 「自由意志」は健康な身体においてその本性である自由度を満喫する事が出来、満足させられる。小さな身体的外傷や極度の空腹感、神経系への感染症或いは化学物質等の影響下で意識に混濁が生じている場合等には本来の性質を満足に発揮出来ない。意識の身体的基礎への考慮は重要である。
  • 身体的基礎の構築は食生活に始まる。栄養摂取のみならず、各種食品や栄養素の身体を通じた精神的影響も考慮する必要がある。栄養生化学ではなく人間栄養学の樹立が必要である。
  • 身体的基礎の存在により動物行動学・行動生物学の知見が人間に応用できる場合が存在する。この場合、人間行動は「意味の体系」よりも大抵「パターン」として捉えられる。
  • 近代心理学・行動科学は「情動レベル」の問題を扱い、人間精神の内奥には踏み込まない事に留意する。
  • 人間は同じ行動原理を共有しながらも解釈の違いから武力紛争にまで発展する。バガバッドギーターと新約聖書は同等の教義を有するが、前者を聖典とするヒンドゥー教・インドと後者を聖典とするイスラム教・パキスタンとに争いは絶えない。差異の発生のメカニズムを解明し、両者の宥和を真剣に研究する必要がある。

<要約>

  • 人間は「可塑性」を持つ。
  • 行動変容を伴う司法矯正・行動医学・臨床心理等の医学治療臨床は「可塑性」に基づく。
  • 生来の諸問題にも変化の可能性が充分にある。
  • 「可塑性」は方向性を含む。悪人は自己の状態改善を求め、善人は他者の状態改善を求める。場所・時間・他者との関係性が人の善悪を決定する。
  • 「可塑性」を「自由意志」が加速化するである。「主体的参加」が教育や治療効果を上げる。「動機づけ」が不可欠。
  • 「動機づけ」は正と負、善と悪とが存在する。叱責は行動抑制(負)を、称賛は行動促進(正)をする。過剰な叱責は「陰陽二元論」に基づき行動抑制(負)より暴力行為(正)を誘発する。
  • 善の動機づけは青少年健全育成に、悪の動機づけはサブリミナル催眠を用いたメディア情報操作に利用される。
  • 遺伝子決定論と環境決定論の間に「自由意志」が存在する。「司法」では「自由意志」の存在により責任を問える。
  • 人間科学における決定論:生物学主義・社会学主義は排さなければならぬが司法精神医学と家庭環境を基にした「情状酌量」の理論的基盤である遺伝的影響・環境因子は考慮されるべきである。
  • 「自由意志」の存在が「自己責任論」を支えるが、これは集団力学の前には無力である。
  • 「集団力学」に影響された「自由意志」は社会的法的時間的拘束を受け存分に本性が発現されない場合がある。
  • 「心・身・霊」から成り立つ人間存在は霊的影響も大いに受ける
  • 人間行動は「天体の運行の影響」を受ける。
  • 身体的基礎からの「意識」への考慮は重要。 身体的外傷・飢餓・神経系感染或いは向精神薬・化学物質等の影響下で本来の性質を満足に発揮出来ない。
  • 身体的基礎の構築は食生活に始まり、各種食品や栄養素の身体を通じた精神的影響も考慮する必要がある。人間栄養学の樹立が必要。
  • 動物行動学・行動生物学の知見が人間に応用できる場合が存在する。但し人間行動は「意味の体系」より「行動パターン連鎖」として捉えられる。
  • 近代心理学・行動科学は「情動レベル」の問題を扱い、人間精神の内奥には踏み込まない。
  • 人間は同じ行動原理を共有しながらも解釈の違いから武力紛争にまで発展する。